皆さん、こんにちは
この記事は新卒1年目の機械系エンジニアの皆さんに、私が1年目でトライした資格を紹介したいと思います。
私は1年目の間に、「基本情報」、「計算力学技術者」、「G検定」の3つに挑戦しました。
それぞれ関連していない分野に見えますが、私の中では明確な理由をもって受験しました。
基本情報:業務でパソコンやネットワークを扱う、業務上プログラムを書くこともあり、情報分野の土台を固めたかった
計算力学:業務に直結する。CAEをやる上で最低限必要な知識を学べる
G検定:最近の技術トレンド、CAE×AIなど、今後自分の業務に関わってくると判断
上記のように、仕事をする前段階として必要な知識、業務に直結する知識、今後に活きてきそうな知識という3段構成でこの資格を選びました。
1年目は仕事を覚えるので精いっぱいかと思いますが、業務後の時間を活用して、スキルアップしていきましょう。
資格を取っても意味は無いのか
1年間で3つ資格を取っておきながら、アレですが私は、資格を取ること自体に意味は無いと思います。
資格はあくまでテストで、合格したからと言って、試験範囲を100%理解したことにはなりません。(満点で合格なんてほぼないし)
多くの試験で合格に必要な正答率は6割~7割程度だと思いますが、資格取得はしょせんその程度の証明にしかなりません。
こいつは資格を持ってるのに、仕事ができない。と言われるのは上記が理由かもしれませんが、別に仕事が出来ることを保証しているわけではないですよね。
「資格を取ること」よりも「資格を取る過程の勉強」の方が大切です。
そして、その勉強をどう活かすか、アウトプット先があるかどうかも重要です。
私の場合、職場で強制的に取るよう言われているわけではないですが、どの資格も業務上関係がありますし、知っていて当たり前の世界です。
後は、自分が「その分野の知識がある」ということを対外的に示す手段としても有効です。
私が基本情報を持っているからと言って、プロジェクトにアサインされたり、転職で有利になるわけではありませんが、マイナス評価に働くことは無いと思いませんか?
9月:基本情報技術者試験
以降では、それぞれの資格を取る前と後で変わったこと、その時の状況(仕事も忙しくてキツかったなど)を書いていきます。
勉強方法などは、他の記事でまとめているので、そちらを参考にしてみてください
まずは、基本情報技術者試験です。
正直、これが一番きつかったかもしれません。
私はメインがCAEなのですが、設計部門では比較的IT部門のように扱われており、謎に環境構築をやらされています…
通信関係や、各種ソフトのインストール作業、物理的な配線など、時期にもよりますが、新たにソフトを導入する場合などは、1日中システム部門にような働きをします。
私は当然そんなことをするつもりもなく、入社しているので、全然知識もなく、私が変わりにやるからといって効率化されているとは到底思えませんでした…。
勉強自体は3か月ほど前から開始し、試験の1か月ほど前からは、職場帰りにマクドナルドやモスバーガーに寄り道して勉強する…みたいな生活をしていました。
12月:計算力学技術者 2級熱流体
次は計算力学技術者の熱流体です。
こちらは私の日ごろの業務で必須の知識で、仕事に直結してくる試験内容でした。
私は大学時代から、流体解析をやっていましたが、自分の知識のなさに驚き、これまでの研究に自信がなくなってしまったのは内緒です。
こちらも試験勉強は3か月ほど前(つまり基本情報が終わったらすぐ…)から開始し、1か月前くらいからは、職場帰りにマクドナルドやモスバーガーで勉強する日もありました。
試験勉強を通じて感じたことは、やはりこの試験で学ぶことはどれも現代の計算力学のベース。今もなお現役の手法なども数多くあるので、1年目に全体像を把握できたのは非常に良いことだと思いました。
3月:G検定
最後はG検定です。
こちらも試験勉強は3か月ほど前、しっかり勉強を始めたのは、1か月ほど前でしょうか。
G検定はこれまでの試験と異なり、自宅受験で、調べものをしながら問題を解くことが可能です。
そういった背景から、読んだ書籍で初めて登場した単語をひたすら私のサイト内に用語集としてまとめました。
最終的にはまとめる過程でかなりの割合を覚えてしまったので、なかなかサイト内を調べる機会はありませんでしたが、われながら良い勉強法だった気がします。
難易度としては、これまでの基本情報や、計算力学と比べて難易度は低かったです。
今のところ業務で直接活用する機会はありませんが、今後のCAE解析のトレンドとしてAIは必ず無視できない存在になります。
私の所属部署で使っているソフトでは、最近のアップデートでAIエンジンが載ってきましたし、もうCAE×AIの世界は目前です。
また、AIという言葉でカモフラージュされていますが、結局どんな手法を使っているのか、どの分野と関係があるのかを把握するためには、G検定レベルの知識は必須だと思います。
まとめ エンジニアとして独り立ちを目指して
簡単にですが、私の1年目にどんな資格を取得したのかを解説してきました。
1年間で3つの資格に挑戦しましたが、資格を取っただけでは意味がありません。
資格の勉強の過程で得た知識を自分のものと出来るように、適切な資格選びを行うことが重要だと思います。