皆さん、こんにちは!
みなさんは論文管理に何をつかっているでしょうか。
私は以前まで、Mendelyを使っていましたが、昨年12月からGoogleが提供するPaperpileを使い始めました。
他のブロガーの方も紹介されていますが、使い勝手は最高です。
今回は、そんなPaprpileを紹介していきます。

Contents
Paperpileとは?
PaperpileはGoogleが提供する論文管理ツールです。
論文以外にもPDFであれば、管理することができるので、仕事での書類管理にも利用できます。
chrome拡張機能なので、GoogleScholarなどで検索をしながら、ワンクリックで文献を保存できます。
当然、他のGoogleアプリとの相性も良く、Googleドライブで整理したり、Googleドキュメントで簡単に引用ができます。

Paperpileを使う
Paperpileの使い方を説明します。
chromeを利用中に、Paperpileのページに飛び、「Start Paperpile」をクリックします。
使用開始から30日間は無料のトライアルなのでお試しでの利用も可能です。

論文を追加する
利用を開始したら、早速論文を追加しましょう。
私は既に利用していて、論文が色々と入っていますが、方法は同じです。
文献の追加方法には何種類かあるので、それぞれ説明していきます。
Paperpileで追加する
Paperpile上で文献を追加することが可能です。
Paperpileから追加するには、左上の「Add Papers」をクリックします。

Paperpileでは5つの方法で論文をインポートできます。
- Search Online
- Upload Files
- Import from other Programs
- Add Manually
- Browse Online Datasese

Search Online
Search Onlineでは、Paperpil上で、文献の検索を行い追加することができます。
試しに、greenhouseで検索を行うと、web上の関連文献を一覧で表示してもらえます。
左側の「+」を押すとそのままPaperpileに追加できます。

Upload Files
Upload Filesでは、パソコン内に保存してある文献を直接追加することができます。
ドラッグアンドドロップで視覚的に操作もできるし、ファイルを指定して追加もできます。
この場合でも、論文形式であれば公開日や著者、ジャーナル、アブストラクトなど諸情報を追加してもらえます。
昔に公開された論文だと、まれに情報が自動で入らない場合があります。
その場合は、面倒ですが自分で入力することになります。

GoogleScholarで追加する
GoogleScalarで検索を行うと、著者と公開年の横に「Paperpile」があります。
そこからPaperpile内で検索するのと同じように論文を追加できます。


タグ付けをして研究テーマごとに管理する
インポートしていくと、数が増えてどの論文がどの内容かわからなくなります。
そんなときは、左端の「Labels」でタグ付けを行うことができます。
私は研究テーマと未読、既読を分類するようにしています。

スター付きにして、Googleドライブから読む
Googleドライブから読めるといいましたが、そのまま読もうとすると、下のように、アルファベット順になってしまい、探すのが困難です。

そこで、おすすめなのが、スターを使うことです。
スターをつけることで、「Starred」を開けば読みたい文献に簡単にアクセスできます。
Paperpile上で線引き、メモ書きを行う
Paperpileでは文献に直接メモ書きや線引きを行えます。
Mendeleyなどのサービスと違うのはこの部分で、オンラインで文献を管理するなら、メモなどの書き込みも保存できなければ意味はありません。
Paperpileでは、独自の形式でPDFを読み込み、保存ができます。
初期設定では、通常のPDFで読み込みになってしまうので、右上のギアの「Setting」から「Browser Integration」を開き、3段目の「PDF Viewer」から、「Viewer with annotations (beta)」を選べば設定完了です。
文献を開くと、手書きで書き込む、ラインを引くなどができます。
また、それぞれの書き込みには、コメントを残すことができるので論文管理の効率を上げることが出来ます。


引用する
Googleドキュメント上では、簡単に引用文献にすることが可能です。
Paperpileを導入後にGoogleドキュメントを開くと、タスクバーの部分に「Paperpile」の文字が。
そこから「Insert Citation」で論文をPaperpileから選択して、引用できます。
論文の種類によって引用スタイルが変わりますが、もちろんそこにも対応可能です。
「Citation style」から自分の論文に合致するフォーマットを選択して、切り替えます。
私はwordをメインに使っていますが、引用したい文献を一通り書いたあとコピペをしています。


Paperpileのメリット
Paperpileのメリットをまとめます。
- Adobeなどを使わなくても、PDFを編集できる
- Googleドキュメント、ドライブとの相性が良い
- web検索から直接論文をインポートできる
- Mendeleyと比較してUIがわかりやすい
- 今後もアップデートが期待出来る
- グループで共有できる
論文管理ツールは他にも沢山ありますが、作業ごとにそれぞれアプリを追加してしまうと、そのうち何もを使っているか忘れてしまうこともあるでしょう。
私は、オンラインサービスは拡張機能があって統合できることが重要だと思っているので、Googleで管理できることが増えていくのは非常にうれしいです。
Googleが提供していることで、今後も定期的なアップデートも期待出来ますし、ますます使い勝手が良くなっていくと思われます。
また、研究グループ内で文献を蓄積していきたい場合などにも役立ちます。

Paperpileのデメリット
- 有料(月額2.99ドル)
- オンラインでないと使用できない
- タブレットやスマホ用のインターフェースがない
Paperpileは最初の1ヶ月を除けば有料です。
月額300円ほどなので、これくらいなら論文管理の手間と比較しても安いと思いますが、無料が良い人は残念ながら使えません。
そして、chromeの拡張機能なので、オンラインでの使用が必要です。
出先のネット環境がない中で作業したい場合は、論文をインポートすることも編集することもできません。
飛行機内で作業をするなど、ネット環境がない環境では事前にダウンロードしておく必要があります。
最後に、Paperpileは現状スマホなどでは利用できません。(開発中らしい)
スマホやタブレットを使う場合は、ドライブから論文を引っ張ってきて読むことはできますが、文献にメモをしたりすることはできません。
なるべく早く実装して欲しいですが、それでも使い勝手は十分です。
まとめ
簡単にですが、Paperpileの使い方を紹介し、他のサービスとの比較をしてみました。
私としては、論文管理ならPaperpileで間違いありません。
そもそも、論文を管理することに意味はなく、如何に読むことへのストレスを無くすかです。
- せっかく読んだ論文がどこにいったかわからない。
- 印刷して読んで書き込みたいけど、ファイルがいっぱいになる。
そんな人はぜひ利用してみてください。
