こんにちは
21卒の就活もピークは過ぎ、22卒のインターン募集が始まりました。
私の研究室や知り合いを見渡してみると、大半が内定をもらい就活を終えているか、公務員試験に向けて勉強をしている人が大半です。
しかし、私の知り合いの理系院生にも無い内定の人はやっぱりいます。
無い内定が実際にあり得ることなのは知っていましたが、まさか自分の周りでそういう人が出てくるとはおもいませんでした。
無い内定の人は複数いますが、いずれも普段から仲良くしている人で、1社も内定がもらえないのはにわかに信じがたいことですが、「この時期に無い内定の人には、共通点がある」という結論に至ったので、今回は22卒以降の人に向けて記事を書いていこうと思います。
「私は大丈夫」と思っている人も最後まで読むと、心当たりのあるポイントが出てくるかも知れません。
Contents
内定が1つも無いことが問題
まず始めに、私が問題視しているのは。6月になって「内定が1つも無いことです」
内定を持ちつつ就活を継続している人はもちろん除きます。
また、6月に内定が無くても精神的にきつくならない人も問題外です。
現時点で内定が無い人でも、6月以降に良い企業との出会いがあるかもしれませんが、
6月まで内定がもらえなくて、正常なメンタルでいられる人は少ないでしょう。
「6月から面接が始まる企業も沢山あるだろ!!」という声が聞こえてきそうですが、その逆で「6月までに面接が始まる企業はそれ以上に沢山ある」のもまた事実です。
また、全ての面接が6月1日に始まる企業なんて、存在しないと思っています。
6月から始めるといっている企業もなんやかんやで「リクルーター面談」や「座談会」、「OB・OG訪問」を駆使しツバをつけていることでしょう。
6月までに採用活動が終わっている企業も沢山あります。
この傾向は何年も前から変わっていません。
そういった中、6月に内定が1つも無いということは、志望業界やその人自身に何かしら問題があると言わざるを得ません。
22卒以降の人は、以下に示すポイントに注意して就職活動を進めて行ってもらいたいです。
私は、理系院生は就活マーケットの中でも、優秀な部類に入り、かつ内定も得やすいマーケットでも強い存在だと思っています。
能力があるのに、少しの気の緩みや、ボタンの掛け違いで無い内定にならないよう気をつけましょう。
考え方編
まずは、考え方です。
理系院生が抱きがちなおごりや慢心を書いています。
「先輩が行った」を当てにしない
理系研究室あるあるなのが、「先輩が行ってる系」です。
中でも去年や一昨年など、自分の知っている先輩が行っている場合は、「自分も余裕では?」と考えてっていないでしょうか。
私の知り合いには、そういう思考で無い内定になってしまった人が2人ほど居ます…。
自分の研究室から、実際に入社実績がある以上、「自分も入れる可能性がある」のは正しいことです。
ですが、内定をもらった先輩たちの努力を全てすっ飛ばして、「ぱっと見」で自分も受かると考えていると足下をすくわれてしまいます。
推薦を鵜呑みにしない
もう1つが研究室の「推薦」です。
理系には、共同研究のつながりや個人的なつながり、会社のお偉いさんが同じ大学卒など、「大人の世界」のつながりがあります。
自分の研究室が、どんな企業とパイプがあるのか、噂レベルで聞いたことのある人は多いでしょう。
ですが、その推薦がどれほどの効力なのかは企業のスタンスによります。
私の研究室にも推薦は存在しますが、所詮は地方の大学。
大手企業の推薦があると言われても、「うちに推薦があるなら、他の大学にも推薦はあるでしょ」と思ってしまいますし、実際その通りです。
また、教授や共同研究の人が人事にプッシュしてくれるパターンもありますが、それは本当に「自分の評価」と言えるでしょうか。
正直言って、教授の一言で入社できてしまうような会社に自分が入りたいとも思えません。
話がそれてしまいましたが、推薦があるからと言う理由でES対策や面接対策を怠ると、急にはしごを外されてしまう可能性もあります。
企業からしたら、いくら推薦といえど、企業への理解が少なかったり、誠意が見られないようだと落とさざるを得ません。
安易な「研究職」縛りは危険
最後は「研究職」縛りです。
理系が就く仕事=研究職と思ってるんじゃないかレベルで研究職を目指す人もいますが、自分が研究職に本当に就きたいのかはもう一度考えておくべきです。
そもそも大学で理系のバックグラウンドが必要とされる仕事には沢山の種類があります。
- 研究職
- 開発職
- 設計職
- 生産管理
- 施工管理
- カスタマーサポート
- アクチュアリー
- システムエンジニアなど
厳密に理系だけではなき職種もありますが、理系的な知識や、研究を通じて学んできたことを活かせる職種は沢山あります。
準備編
次は準備編です。
業界選びやインターン参加で、自分が実際にどの企業を受けるか絞り込んでいく作業が必要です。
ただ、理系に限って言うと、「絞りすぎ」を避けるための準備です。
志望業界を絞りすぎない
まず始めに、理系院生は業界を絞りすぎる傾向にあります。
学部生に比べて研究に携わる時間が長いため、業界選びも自分の「学科」や「研究の関連分野」がどうしても目につくのは理解できます。
その関連分野が、「機械」や「情報」なら企業は沢山ありますが、私の所属する「農業工学」だと企業はほとんど無いと言ってもよいでしょう。
加えて研究内容とマッチングを図ろうとすると、更に企業数は少なくなります。
元々の手札が、5とか6社だと全滅の可能性も普通に出てきますし、そこに他の大学の同じ選考の学生も受けに来るわけです。
理系院生はレベルが高い学生も多く、その中で自分が勝ち残るのも難しい話です。
夏インターン、冬インターンに参加する
とはいえ、なじみの無い業界で企業を探すのも難しいと思います。
そこで活用して欲しいのがOfferBoxやLabBaseといった逆求人サイトの活用です。
私も就活時期に利用しましたが、ちゃんとした企業から面談やインターンの誘いは来るし、何よりそこで出会った企業に就職することになりましたので、多くの理系学生が活用して欲しいサービスです。
私が使ってきたサービスや各サービスの詳細についてはこちらの記事を見てみてください。
これらのサービスでは、自分の行きたい業界からオファーが来るだけでなく、自分がこれまで考えてなかったような業界からオファーが来て、新しい気づきを得られるのでおすすめです。
自分のなじみのない業界であっても1社インターンに参加するのと、全く参加しないのでは天と地ほどの差があります。
その会社の業務内容を理解することで、競合の会社についても知ることができますし、どんな学生が受けに来ているのかも把握できます。
実際に選考を受けるにあたって、インターン経験があれば、それだけで志望度のアピールにもなりますし、選考が本格化する前に済ましておきたいです。
選考編
最後は選考編です。
修士1年は、大学の講義に研究、あるいは学会発表と非常に忙しい中進んでいくため、時間に制約のある大学院生は、なるべく選考を受ける企業を絞って、確実に内定を得ていきたいはずです。
ES添削、面接対策を怠るな
まず、基本中の基本ですが、ES対策、面接対策を怠らないことです。
私の就職活動中でも、全員スーツの面接に一人寝癖ボサボサのノーネクタイがいたり、明らかに敬語が使えてない院生など信じられない人を数多く見てきました。
そういった就活マナー的な部分は、学部生の方がわきまえているのでは?と思うほどです。
見てくれが場違いな人は、ESや面接を他の人から見てもらったことはないのでしょう。
ESはダメなら落とされるだけで、企業から修正されることもないため、いつまで経っても微妙なESのまま落選数だけが増えていくことになります。
院生も所属大学のランクが高くないことを気にする人もいますが、ES落ちだからといって学歴フィルターだと思考停止してしまうのは危険です。
更に、先ほど指摘したように、院生は「研究職」にこだわりがちになるため、ESも面接も微妙なのに選考難易度は高いという恐ろしいなってしまいます。
面接は自分が話しながら相手のリアクションを見たり、フィードバックをもらうなど、ある程度場数を踏むことで改善されるはずです。
ESは大学の就職課や先輩や友人に見てもらって常にブラッシュアップをしていきましょう。
早期選考を利用して内定をもらう
ESは、自分から見てもらうしかありませんが、面接はある程度は場数がものを言います。
そこで活用して欲しいのが早期選考です。
早期選考は、選考が早いことで有名な外資企業やベンチャー企業などだけでなく、ほぼ全ての企業で行われています。
早期選考に参加するためには、インターンシップの参加や、企業イベントなどに参加しておくことが必要になりますが、企業のことを少しは理解しているということで、会社説明会や一時面接のカットなどいわゆる「早期選考ルート」に乗ることが出来ます。
私の場合は、選考を受けて企業の大半がインターンなどで接触があった早期選考でした。
一番早い企業で11月の頭から面接を受けることができ、周りがインターンシップを探している時期に、webテストの勉強をして選考を受けていました。
最終的に1月に1つ目の内定をもらい、3月には就活を終えることができたので、早期選考に参加しない手はないです。
また私のスケジュールを例に取ると、早期選考企業が全滅だったとしても、そこから通常の解禁日に向けて準備できるだけの余裕を持っていました。
1つでも内定を持っていれば、その企業よりも志望度が低い企業の選考は受けなくてもよくなりますし、時間的にもメンタル的にも余裕が出来ます。
まとめ
理系院生が無い内定にならないために必要なことをまとめました。
特に早期選考や、選考を受ける企業を増やすために、おすすめのサービスが「OfferBox」と「LabBase」です。
私はLabBase経由で内定をもらった企業の内手を承諾したので、質も高く非常におすすめです。
これらのサービスについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。