みなさん、こんにちは!
大学選びの1つのポイントに所在地がありますよね。
私立でも都会の大学がいい!国立大学だけどどうしようもなく田舎…のように立地で悩んだ人も居ると思います。
大抵の場合、田舎の国立大学は敬遠されてしまうのですが、田舎も悪くないよと言うことを私からお伝えします。
私は地方国立大学の農学部に所属しており、現在大学院の修士1年生です。実体験を元に解説していきます。
地方国立大学へ進学するメリットとデメリット
地方国立大学での過ごし方
大学選びと同時に気になるのが、大学生活の中身だと思います。
下の記事では、私の書いた大学生活を充実させるための記事をおおく掲載しています。
大学生活に興味がある人は是非参考にしてください。
Contents
経済面

家族から支援のある人が多いとは思います。自分で負担するにしても、家族が負担するにしても、経済的な部分は非常にセンシティブな問題です。
学費
なんといっても国立大学の魅力は学費の安さですよね。
理系だと年間60万円
私立だと140万円くらいかかります。
特に理系であれば、大学院進学の可能性は考えておく必要があります。
一般的には
学部4年間+大学院2年間=6年間
過ごすと考えると学費の事は考えずにはいられません。
単純計算で
国立理系
60万円×6年=360万円
私立理系
140万円×6年=840万円
学費だけで480万円の差が生じていることになります。大学生が480万円を持っていれば何が出来るか考えてみてください。
海外留学を例にすると、大体100万円ほどで、渡航費や語学学校、家賃などを含めて3ヶ月間留学をすることが可能です。
480万円あれば、1年間の留学費用はまかなえる計算になります。
それ以外にも、高価なパソコンや旅行など自分の趣味に使うこともできますし、資格取得など自己投資にも使うことが出来ます。
もちろん、地方国立大学に通うことで、お金が発生するわけではありませんが、先ほど挙げた様々な使い道のあるお金が、全て学費に消えてしまうことを理解しておいた方がいいです。
就職活動の費用はかかるけど
田舎は街に出るのに時間もお金もかかると言われますが、学費だけで80万円も違います。
移動のしんどさはありますが、それを全て吹き飛ばすことは余裕です。
80万円も就活で使う人なんて聞いたことがありません。
都内での面接に全てANAやJALを使っても到底かなうことはできません。
また、地方大学を選ぶときですが、もし学力や学びたい分野的に違いがそこまで見られない場合は、その地域の中心部にある大学を選ぶと、就職活動なども含めて非常に便利です(まれにど田舎にある大学もありますよね)。
中心部であれば、高速バスや航空機、鉄道のアクセスも良いため、距離の割にはそこまで時間も掛けず大都市にアクセスできますし、帰省の際にも便利です。
家賃
家賃も圧倒的に安いです。
私の住んでいるマンションは8畳の1K(キッチンとリビング)で水道費、共益費込み33000円です。
京都の友達は6畳で60000といっていたので全く相場が違います。
また、1人暮らしの家は、風呂とトイレがセットになっていたり、洗濯機が外など条件によって様々です。
快適な1人暮らしをしたいなら確実に田舎の方がいいと言えます。
勉学

誘惑の少なさ
次に重要だと思うのは誘惑の少なさです。
都会の大学になれば、遊ぶ場所も多いのが常です。
地方大学は立地ゆえに遊ぶところが少なく、時間を持た余してしまうことも多いです。
そこで、おすすめなのが読書です。
現在1ヶ月に全く本を読まない人は5割まで達すると言われており、読書はやればやるほど差をつけられるお得な勉強法です。
大学生は、高校生とは違い人から自分から行かなければ、教えてもらう機会が非常に少なくなります。
更に、大学の専門分野は年時が上がるにつれて狭く深くなっていくため、視野が狭くなってしまいがちです。
視野を広げるためにも読書は非常におすすめです。
大学から近い(圧倒的に)
地方国立に進学できれば、通学に電車やバスとはほぼ無縁といって良いと思います。
都内の大学になれば大学のある中心部まで電車通学も普通にありえる話です。
朝は最も生産性の高い時間だと言われているので、この時間を移動で消費してしまうのはもったいないです。
地方国立であれば、自転車で10分以内が普通です。
ちなみに私の場合は家を出て5分で大学に着きますよ。
通勤通学の時間が短かければその分、バイトや勉強にも回せますし、ストレスも少ないです。
国立大学は大学院進学が多い
序盤に話しましたが、理系であれば大学院を含めて計画を立てる必要があります。
実際に、私立大学の大学院進学率を見てみるといいと思います。
大学院の紹介ページではなく、進学人数を見て下さい。
学部の定員と進学人数を見てみればわかると思います。
また、進学人数の中には他大学への進学人数が含まれていることにも要注意です。
国立大学でも別の大学へ進学する人はいますが、私の友人や他大学の先生と話したところ、私立大学ではその傾向が強まるようです。
もちろんその大学のレベルによりますが、自分が受験する大学の実態は数値で知っておく必要があると思います。
地方国立大学に進学した後に注意すること

学費や生活費の安さ
勉強しやすい環境
の2つです。
ですが、デメリットももちろんありまして、それは刺激が少なすぎるということです。
地方にはどことなくのんびりとした雰囲気があり、あまりギラギラとした人は少ないです。
教授の方もみんな出席もするし課題も提出するしまじめだ。と言われているように良くも悪くも従順な人が多いです。
就職活動ものんびりとしていて、地元志向の人が多いためスタートも遅いです。
一般的な流れとしては全国規模の大手から選考が始まり、地元企業はそのあとから始まるので、多少遅くても大丈夫なんです。
もし大手企業など人気企業に行きたいのに、まわりと同じように行動していては確実に遅れてしまいます。
ただ、現在の就活システムでは早すぎるのは?と思っている面もあります。
地方大学でのんびり過ごしてしまうと、波に乗り遅れる可能性があります。
このデメリットを解消するために、地方に4年間住んだ私からアドバイスを送ります。
情報を収集する
まずは自分の知っている人以外から情報を収集しましょう。
もし自分の周りにTOEIC500点台の人しかいなければ、自分が600点だとそれに満足してしまい勉強するモチベーションが起きなくなってしまうかもしれません。
留学の方法も、大学窓口以外に、トビタテ留学Japanや留学エージェントなど様々な手段があります。
お金の稼ぎ方に関しても同様です。
普通に生活していては、居酒屋バイトが関の山ですがひとたび調べてみると、ブログやプログラミング、せどりやフリマなど大学生でも挑戦できるビジネスに様々な手法があることに気づけます。
- Twitterで勉強や資格取得用のアカウントを作る
- 大学生ブロガーをネットで探して読んでみる
- 大学の先生と話してみる
とはいえ、大学の外に出て行く前に、大学のリソースをフル活用する方が成長に直結すると思います。
近頃は大学の講義もバラエティに富んでて、アクティブラーニングから地方経済や地方の歴史について深く学べる講義など幅広く用意されています。
情報は集めるだけでは効果はありませんが、短い大学生活を最大限に活かすには1年生の過ごし方が非常に大切です。
今1年生の人はぜひこちらの記事をご覧ください。
ペースメーカーを見つける
情報を集めたら、目標にする人を見つけてください。
このとき、なるべく自分と同じ境遇の人を探すといいと思います。
自分と同じ専攻だけど、留学経験があるのか!
大学生なのにバイト以外でお金を稼いでいるのか!
といった気づきをもらい、目標にしてみましょう。
目標にできる人(Twitterやブログを見つけた人)は、発信活動を行っている人のはずなので、自分が歩んできた道を詳細に書いてくれているはずです。
英語学習法やプログラミング学習法、自分の失敗談や成功談など、自分の周りでそれらをすべて集めるのはとても大変です。
英語はAさんを参考にして、就職活動はBのブログを見るなど、それぞれの分野で得意な人、頑張っている人を見つけて自分のペースメーカーにしてみてください。
私の場合、このようなペースメーカーを見つけることができたのは大学3年生になってからでした。
1年生や2年生の頃も比較的モチベーション高く頑張れていたと思うのですが、当時からブログの存在を知っていれば…と思うこともあります。
大学院の1年生になろうとしている私が今目指しているのが、ココナラでの出品です。

遠距離恋愛をしている人であれば、恋人が良いペースメーカーや刺激をもらえるかもしれません。私自身、遠距離をしていますが円満に続けるため二人で様々な工夫をしています。
積極的に行動する
地方大学に進学する最大のデメリットは、フットワークが重くなることと、ゆったりした雰囲気に慣れてしまうことです。
前述のペースメーカーと情報収集は、自分の現在地を知るための行動でした。自分の現在地を知った後は行動し前進する番です。
行動は正直なんでもいいです。ただし長期的に取り組み結果を出す必要があります。結果は自分なりで良くて、資格試験など具体的な結果でなくて、自分ががんばっと胸を張れればいいです。月並みですが具体例を示しておきます。
TOEIC
留学
プログラミング
資格取得
研究
読書
残念ながら、自分がやったことのないことはかけませんので、このくらいしかありません。どれも結果が出ているとは言い難いですが、自分で情報を集めた上でこれをやろうと決めたことなので、これでいいと思っています。
参考までに関連記事を付け加えておきます。
今後住むことがないかもしれない
最後になりますが、大学生活はたった4年間しかありません。
院に進んでも修士までなら6年です。
あなたが考えている地方国立のある県に将来住むことがあると考えられますか?
会社の都合などによって短期間住むことはあるかもしれませんがおそらく自分の意思でその街を選ぶことはないでしょう。
一方で、大都会であれば卒業してから嫌という程行くことになるはずです。
短い大学生活ですから、自分の知らない土地を知ってみるのもいい経験だと思います。