皆さん、こんにちは!
今回は理系の大学生を対象に研究室の選び方についてまとめます。
はじめに言っておきますが、研究室選びは大学選びに負けず劣らず重要です。
少しでも悩みや迷いがあるのであればこの記事を読んでもらえたらと思います。
研究室のイメージといえば、コアタイムがあったり、夜遅くまで実験をしたり…

実際のところ、これは研究の1つのイメージで、私の研究室ではフラスコなんて一切使いませんし、試薬も一切出てきません。
どちらかというとこんな感じです。

ですが、インターネットで研究室について調べると、出てくるのは上のイメージのような研究室について書かれたものが多いような気がします。
朝から晩まで実験しているようなブラック研究室はやめておけとか、コアタイムの有無を確認しろなど、言われていますが、工学系になるとあまりありませんよね。
そこで、今回は例に挙げたいわゆる生命科学系以外の研究室の選び方について書いていきます。
重要なのはどんな研究生活にしたいか
- 研究者を目指す
- 良い企業に入りたい
- 楽に卒業したい
人によってなにを目標にするかで研究生活を送りたいのか変わってくると思います。
正直、研究者を目指すと言わないまでも、研究はしっかりやりたいけど、毎日毎日徹夜は無理…など、難しいラインだと思いますが、しっかり自分と向き合ってどんな研究生活にしたいのか明確にしておいてください。
ここをしっかり考えていないと、たまたま講義で聴いた話が面白かったなど、一時的な理由で決めてしまい、後々後悔することになるので重要です。
研究内容を見る
それでは研究室選びについて考えてみましょう。
まず考えることは研究内容だと思います。
小さい頃からこんな研究がしてみたい!と言う人もいれば授業で聞いて興味を持ったパターンなど色々あるとは思います。
今後の研究生活、就職にも関係してくるポイントなので非常に重要ですが、研究テーマだけでは決めないでください!
今はおもしろいと感じている研究内容でも実際やってみてどうかはわかりませんし、今は興味がなくてもそれは自分が知らないだけで、先生の話を聞いて自分で勉強してみると案外楽しさが分かってくるものです。
なので、研究テーマだけでこの研究室がいい!と決める前に、他にもこの分野は嫌いじゃないな、少し興味あるなと思っている研究室は保留にしておいてください。
教授の人柄で見極める
教授の考え方を理解できるか、人間的に好きになれるかが一番重要だと思います。
私の大学では3年生から研究室に配属されます。
学部卒で2年間、修士だと4年間、その教授から指導を受けるわけですから、大学生活の中で最も自分に影響を与える可能性は極めて高いです。
教授のことを好きになれるかどうかで研究の進みやモチベーションも劇的に変わります。
これを見極めるためにも必ず研究室訪問をしましょう。
できれば他の研究室も回って2回は訪問して話をしてもらいたいところです。
1回目は研究室の話、研究テーマについて教えてもらえると思います。
2回目は多少距離も縮まってこちらが気になることを聞けるかもしれません。
先輩たちの話を聞いてみよう
先生の次は先輩の話を聞きましょう。
研究内容は先生から教えてもらっているのでいいとして、先輩が今の生活をどう思っているのかを注意して聞いてみてください。
「研究室楽しいよ!」
と言われて、研究が充実していて楽しいのか、研究室に来なくてよく、楽で楽しいのかで意味合いは全く異なります。
先生の愚痴は、どんな研究室でもありますので、そこは気にする必要はないですね。
研究室あるあるですが、なぜかこの研究室には良い学生が集まり、こっちの研究室はダメな人ばかり…という事があります。
幾ら優秀な学生でも先生が何も教えてくれなければ成長はありませんし、ダメな学生でもなんとか並みの学生に仕上がっていることもあります。
他の研究室から評判を聞こう
基本的に気になる研究室からは良い話しか聞けないはずです。
特に先生の話だと、研究の概要であったり学生が本当に聞きたい部分が聞けるとは限りません。
所属学生であっても、研究の将来性、就職活動の状況など上手くいったケースを説明されるはずですから、保険の営業のようなものです。
やはり、悪い噂を耳に入れておきたいですから、その辺は他の気になる研究室からしっかりと聞いておきましょう。
たとえば、「A研究室とB研究室で悩んでいます」と伝えると、学生からは裏情報なども沢山聞かせてもらえるはずです。
同期で決めるのはNG!
これだけは絶対NGです。
もし迷っている研究室が2つあって、片方は仲良い友達が行く、もう片方は不真面目だという情報しか入ってない人が行く状況だとしたら、研究室に行く同期のことを抜きにして考えてみて、どっちに行きたいか考えてください。
同期といっても一緒に同じテーマの研究をするわけではないし、院に進学するとは限りません。
研究打ち合わせをするのは教授ですし、向き合うのは自分自身です。
仲のいい人がいるのは心強いかもしれませんが、研究室という新しいコミュニティに入ったのなら、そこで新しいコミュニティを作れるよう努力して欲しいです。
まとめ
研究室選びの手順を最後にまとめます。
- 研究室分属後の目標を決めて、どんな研究生活を送りたいか考える
- 興味のあるテーマがある研究室を2つか、3つくらいリストアップする。
- 研究室訪問をして先生や学生から情報を集める
- 候補をさらに絞り、もう1度研究室訪問する(前回聞けなかった些細なことも聞いてみる)
院まで在籍するとなると、研究室での生活は大学生活のうち半分以上を占めることになります。
しっかりと自分と向き合って、決めてもらいたいです。
またどうしても自分に合った研究室がない…という場合は、大学院進学を機に外部へ進学するという選択肢もあります。